理学療法士の疑問

【現役療法士が解説】理学療法士の実習でおすすめの質問例4選!

 

こんにちは!現役で理学療法士をしているひよこです🐣

 

理学療法士を目指す学生さんにとって、実習は国家試験に次ぐ壁だと思います😅

 

 

実習中にどんな質問をすればいいの?

 

質問って本当にした方がいいの?

 

 

って方は、ぜひ記事を参考にしてください!

 

指導する側の意見を交えて、ひよこ🐣の考えを紹介していきます👍

 

 

この記事では以下の3点について記載しています。

・実習の概要

・質問ってした方がいい?

・質問の例4選

 

 

1つずつ説明しますね!

 

 

ちなみにですが、ひよこ🐣は養成校では落ちこぼれ学生でした😱

 

養成校のしんどさをまとめたの記事もあるので、ぜひ参考にしてください🙌

 

 

 

理学療法士の実習って厳しいの?

 

 

まず、実習ってどんなのだっけ?

 

 

という方向けに、実習のおさらいからしてみましょう😆

 

今も昔も実習は学生さんの最難関として立ちふさがっています😱

 

 

実習の概要

 

まずは実習の概要のおさらいからです🫡

 

理学療法士は国家資格です🎓

 

国家試験を受けるためには養成校で決められたカリキュラムをクリアしなければなりません

 

そのカリキュラムに実習が組み込まれています😂

 

 

実習は避けて通れないんですね😂

 

 

実習は病院やクリニックなど、理学療法士が働く現場で臨床的な理論や技術を学ぶ場になっています

 

小学生・中学生でいうところの、社会科見学みたいなイメージですね😆

 

(求められるタスクの量は社会科見学の比ではないですが… 😇)

 

 

クリニカルクラークシップとは?

 

 

実習って馬鹿つらいって聞くけど…

 

 

こんな不安がある方もいますよね

 

 

昔はしんどかったと思います!

 

ですが結論からいうと、実習が怖いと身構えすぎる必要はないと思います

 

 

理由としては、今はクリニカルクラークシップという実習形態が多くなっているからですね

 

 

クリニカルクラークシップ(clinical clerkship)とは、従来の見学型臨床実習とは異なり、学生が医療チームの一員として実際の診療に参加し、より実践的な臨床能力を身に付ける臨床参加型実習のことである。

 

 

クリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)で学生の教育効果、過度なストレス軽減などのメリットがあるみたいです

 

 

見学→模倣→一緒に実践→1人でチャレンジ

 

 

というように、学生さんが自然に臨床を行えるような進め方になっているはずです🤤

 

(昔みたいに「なんでこの評価できないの?事前に準備とかしてこなかったの?」みたいにチクチク言われることはないでしょう)

 

 

⏬がクリニカルクラークシップについて、さらに詳しく書いています

クリニカルクラークシップ型臨床実習の利点と問題点

 

 

・5時に学生を帰す

・課題は院内で完結させるようにする

・パワハラ等は絶対禁止

 

 

私が勤めさせていただいている病院だと⏫のような取り組みを行っています(3つ目は当たり前なんですけどね💦)

 

 

・課題が終わったと思ったら朝

・怖すぎるアドバイザー

・8時に病院を出て「今日は早く終わった」とウキウキ

 

 

これらは私の実体験の一部ですが、実習形態の変化から、こんな前時代的な実習はかなり少なくなっているでしょう!

 

なので、身構えすぎなくても大丈夫だと思います👍

 

 

むしろ、課題を出せないことが、満足に課題が進まない・質の高い実習にならないといった枷になっている、と考えている療法士も多そうな気がします🤔

 

ですが、辛い思いをした方が偉いわけではありません

 

 

今時期なら実習って楽だったの?

 

 

なんて、中堅以上のPTに言われることがあっても、心穏やかに聞き流しましょう

 

中堅以上の実習が辛い期間を頑張ったPTでも算定するときに加算が付くわけではありません😳

 

 

 

 

2018年の事件

 

2018年には実習生が「本当にもう無理」の遺書を遺して自殺した事件があります

 

原因は実習先のパワハラのようです😭

 

 

平成25年11月下旬、養成学校の「近畿リハビリテーション学院」(大阪府摂津市)に通っていた大野輝民(てるひと)さん=当時(39)=が、

実習先の診療所「辻クリニック」(大阪市住吉区)から行方不明となり、神戸市内の公園で自殺しているのが見つかった。

遺書には「本当にもう無理」などと書かれていた。

引用:産経ニュース 学習45時間→70時間…実習先でパワハラ自殺

 

 

旧世代的な考えの厳しい実習先に耐えられなかった男性が自殺に踏み切ってしまった

 

というのが、ニュースを読んだ印象です

 

この痛ましい事件がきっかけでクリニカルクラークシップが始まったようですね

 

 

ここからは個人的な考えです🤔

 

実習生・新人さんは言ってしまえば理学療法士の赤ちゃんです

 

何も分からなくて当然なんですよね😅

 

 

学生さんのやる気を出させる・危機感を煽るためのパフォーマンスとして怒るふりも必要かもしれませんが、バイザーの指導が怒ることベースになっているならナンセンスだと思います

 

この令和の世の中で、怒ってばかりの子育てがいいと思う方はいないでしょう

 

学生の指導も同じです😌

 

 

言ってしまえば、怒ってばかりの指導者は、自身に指導する能力がないことを周りにパフォーマンスしているのと同じだと思います

 

上手く学生・指導者間で楽しく実習が出来るWin-Winな関係が築けるといいですね!

 

 

 

 

実習と質問の概要

 

大前提ですが、実習で本質的な質問をするのは難しいです

 

というのも、臨床的な知識があって、患者さまの全体像を掴めるだけの経験を積んでいないとそんな質問ができないからです

 

 

何が言いたいかというと、質問するときにそんなに気を張らなくてもいいです😆

 

まず、ざっくり質問の概要を説明しますね🙌

 

 

実習中は質問した方がいい?

 

実習中は質問をした方がいいです!

 

そして、質問はいっぱいした方がいいです

 

 

・学べる知識が増えて、実習が有意義になる

・積極性がアピールできる

・理学療法士も実習生が何に興味があるかわかる

 

 

こんなメリットがあるので質問はした方がいいです

 

 

ひよこ🐣の場合ですが、指導するとき臨床中に考えていることのほんの一部だけを学生さんに説明します

 

というのも、クリニカルクラークシップの影響で定時に学生さんを帰さないといけないからです

 

本当はためになるなら全部を丁寧に伝えたいんですが、定時までに課題も院内で終わらせなきゃなので現実的ではありません

 

もし臨床に興味があって、質問してくれるなら時間調整して質問に答えるようにひよこ🐣はしています

 

 

ひよこ🐣と同じ考えの方も少なくないと思います

 

なので、より詳細な知識を知りたい時は質問をすべきでしょう

 

 

あと、質問してくれるとどんな分野に学生さんの興味があるか知れるので指導者側としては助かります☺️

 

指導者としてもせっかくなら有意義に実習を過ごして欲しいとひよこ🐣は思います

 

もしかしたら興味のある分野・知識を経験させてあげられるかもしれません

 

 

自己主張という意味でも質問をしてみてもいいかもしれません

 

 

質問するのは難しい?

 

前述したように質問することにはちゃんとメリットがあります

 

 

でも質問するのって難しくない?

 

 

その通りなんですよね😂

 

的確に質問するのってものすごく難しいです

 

 

ひよこ🐣が勤務している病院では新人さんの症例報告があります

 

でも、全体像を捉えながらためになる質問をするのって難しいんですよね🙄

 

病態の理解、予後予測、動作分析、触診など多角的に患者さまを見ないといけませんからね

 

現役の理学療法士でも質問が難しいと思うのに学生さんならなおさらでしょう

 

 

だからひよこは内容はともかく質問をすることが大事だと思っています

 

すっごいざっくりな質問からでいいんです😙

 

むしろ、ざっくりな質問ができるのは実習生~3年目くらいの特権です

 

とりあえず分からないことは聞いてみるの精神でいいでしょう

 

 

こんな質問なら指導者に伝わりやすいな🤔

 

 

質問をするうちに⏫のように掴めるものがあるかもしれません

 

 

どんな質問はしない方がいい?

 

・プライベートの話

・お金の話

・職場の人間関係の話

 

 

しない方がいい質問は⏫の通りです

 

と言っても、指導者との関係性や質問の場によってはセーフかと思います

 

実習後半で指導者との関係性が築けていて、居酒屋の席などであれば聞いてみてもいいかもです🍺

 

間違っても実習前半のフィードバック中に聞いていいことではないので注意しましょう🙌

 

 

質問の例

 

では、本題の質問の例を紹介しようと思います!

 

前述した通り、学生さんであればざっくりとした質問で大丈夫だと思います

 

なので質問の例もふんわりとした内容が多いです

 

もし可能であれば患者さまの個別性に合わせた質問をできるとよりいいかもです👍

 

 

今(さっき)は何にアプローチしてらっしゃるんですか?

 

1つ目はアプローチの内容についてです!

 

理学療法は本当にいろんな手技があります

 

同じ職場内でもみんな学んでいる内容が違います

 

 

ひよこ🐣も他のスタッフが何の治療をしているかわかんないことが多いよ😂

 

(ひよこ🐣の個人的な考えとしては問題点がわかっていればどんなアプローチでもいいと思っています)

 

 

実際にどんな方法で、何の問題点にアプローチしているのか聞いてみてもいいと思います!

 

もしかしたら、それが実習生さんの治療の引き出しを増やす要因になるかもしれませんからね😙

 

治療は見ているだけではわかりにくいことなので、積極的に質問をしてみましょう🫡

 

 

リハビリ中の注意点・リスクはありますか?

 

2つ目はリスク管理についてです!

 

これも聞かないとわかんないことですね

 

 

病態・既往歴や服薬、医師の治療の経過など色々な要因で気をつけないといけないことは変わります

 

バイタル管理や離床制限などリハビリ中に療法士が気を配っていることがあるかもしれないので質問してみてもいいと思います🙌

 

 

指導者側からすると、リスク管理が出来ない学生さん・新人さんには患者さまを任せにくいです

 

 

何か患者さまの不利益になることがあってはいけないからですね😅

 

 

リスク管理ができるのは、評価や治療より手前の知識として必要だと思うので質問を通してしっかり学んでみましょう💪

 

 

先ほどの患者さまの転帰先・目標はなんですか?

 

3つ目は転帰先・目標です!

 

これによってリハビリの内容がガラッと変わるからですね🤔

 

 

理学療法士が病院で対応するのは高齢者がメインになります

 

みんながみんな正常歩行は目指せないし、自宅に帰るわけでもありません🏠

 

 

なので、個々に合わせた目標が必要になります

 

 

一人暮らしだから家に帰ったら家事もできるようにならないといけないよ

施設に退院する予定だけど、自室内のトイレまでは歩けないといけないんだよね

 

 

⏫のような感じです!

 

これを知っておけば、指導者のリハビリの内容や患者さまの問題点がよりクリアに見えるかもしれません✨

 

 

実技(○○筋の触り方・評価の方法など)のコツはありますか?

 

4つ目は実技的な内容です!

 

どうしても養成校では国試に受かるための勉強がメインになるので座学的な知識がメインになってしまいます

 

 

頭でっかちになってしまいやすいですよね😇

 

 

国試に受かって臨床に出たら治療に使える技術が1つもなくて困った新人さんは少なくないと思います

 

就職先によっては実技的な指導が極端に少ない職場もあります

 

学べるチャンスがあるなら実技指導をしてほしい旨を質問で伝えてみてもいいと思います

 

 

理学療法士は基本的に教えたがりな方が多い印象です

 

上手く後輩力を発揮できれば嫌な顔をする方はいないと思います😋

 

(どの職場にも1人はいるひねくれ者には注意しましょう😌)

 

  • この記事を書いた人

hiyoko@pt2

現役の理学療法士です ポンコツ理学療法士が1人前になるために勉強したことを発信します ◉分かりにくい脳血管疾患のあれこれ ◉転職・勉強会のすすめ 「教科書には書いていない嚙み砕いた知識」を発信します

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