理学療法士の疑問

【新人療法士必見】リハビリの短期目標はこう作る!分かりやすい例と作成のポイント

 

こんにちは!現役で理学療法士をしているひよこです🐣

 

目標を設定するのって難しいですよね🤔

 

新人ひよこ🐣は、目標をうまく設定できずリハビリで迷子になったことが1度や2度ではないです😂

 

 

短期目標ってなに?

 

どうやって目標を設定すればいいかわかんないよー

 

 

って方は、ぜひ記事を参考にしてください!

 

 

目標をうまく設定できないとリハビリはうまくいかないことが多いとひよこ🐣は考えています👍

 

今回は例も作ってみるので参考にしてみて下さい🙌

 

 

この記事では以下の3点について記載しています。

 

・短期目標ってなに?

・目標を設定するのが難しい理由?

・短期目標の例

 

 

1つずつ説明しますね!

 

 

目標を設定するにはリハビリをする時の問診もすごい大事です!

 

しっかり情報を取り逃さないように、以下の記事も参考にしてください🙌

 

 

 

 

短期目標ってなに?

 

「短期目標ってなに?」というところからおさらいしてみましょう

 

文面で改めて見てみると気付くことがあるかもしれません😙

 

 

短期目標と長期目標

 

リハビリの目標設定には短期目標と長期目標があります

 

長期目標が山頂なら5合目、6合目を短期目標で設定するイメージですね

 

目的地の途中にも分かりやすいように短期目標を設定するんですね

 

 

長期目標:利用者が最終的にどのような生活を送りたいかによって決定

短期目標:長期目標を達成するための具体的なステップや行動

引用:チームの教科書

 

 

調べると⏫のような意味のようです😆

 

 

ひよこ🐣は病院勤務の理学療法士なので長期目標は長くても2~3ヶ月先に設定することが多いですね

 

短期目標は長期目標にもよりますが、ひよこは1~2週間程度で設定します

 

ここは個人差が出るでしょうが、ひよこはそれくらいの期間設定の方が患者さまと目標を共有しやすい印象です

 

 

短期目標って必要?

 

個人的に短期目標は必要だと思っています

 

というのも、目標を設定した方がリハビリの効果が出やすいことは研究で分かっているんですよね🙄

 

 

この練習なんのためにやるの?

 

 

介入中、⏫のように患者さまから聞かれたことは誰でもあるんじゃないですかね?

 

ひよこ🐣はどうしても要素的な訓練ばかりで細かいハンドリングをしていると、聞かれることがあります

 

 

何をやっているか分からない、目的からズレている感じがする

 

 

こう感じるときに患者さまが「大丈夫かな?」と気にされるんだと思います

 

歩けるようになりたいのに、座って腰を触られてたら誰でも心配になりますよね🤣

 

 

ですが、ちゃんと目標として共有できていればそんなことはないと思います

 

 

歩くためには、〇〇さんご自分で立ち上がれないとですよね?

 

立つ時に身体が右に傾きすぎて左足の力が上手く伝わってないと思うんです

 

 

傾いているのはお腹の左側の筋肉の働きが弱いからだと思うので、座ってお腹に力を入れる準備をするのに腰を触りますね

 

きっと身体の傾きが減れば、立ち上がりもまっすぐ立つのも楽になると思いますよ👍

 

 

一例ですが、こんな感じで説明と情報共有があればお互い目標が明確になりやすいですよね

 

 

長期目標:歩行獲得

短期目標:起立の動作効率向上

治療:座位で腹斜筋のファシリテーション

 

 

⏫みたいなことがなんとなく掴めますね

 

 

もうひとつメリットがあるとするなら、目標を設定することで理学療法士が迷子になりにくいですね🤣

 

どうしても問題点がたくさん見えると、あっちもこっちも気になってごちゃごちゃになりやすいんですよね

 

 

新人ひよこ🐣が完全にそのタイプでした😇

 

 

どの目標を目指して、何にアプローチしているか明確に出来た方が頭がすっきりするでしょう🧹⸒🪣

 

 

短期目標を考えるのが難しい理由

 

短期目標を立てるのが新人ひよこ🐣は苦手でした😅

 

というのも、目標が適当かどうかが予後予測が出来ないと難しいんですよね

 

 

・この患者さまって歩けるようになるの?

・歩けるようになるなら期間はどれくらい?

・1人で歩けるようになるの?

 

 

なんとなく予後の予測が出来ないと目標が立てにくそうですよね🤣

 

これに関しては自分で勉強したり、経験する中で得られる知識が頼りになると思うので難しいんだと思います

 

 

・手指伸展

・肩関節外転

・下肢のBrunnstrom recovery stageⅣ以上

 

 

ひよこ🐣もまだまだ予後予測が甘いところもありますが、⏫のように予測のためのメジャーな要素は抑えておきたいですね🙌

 

(⏫は運動麻痺の予後予測のほんの1部の要素です)

 

 

それだけでもイメージ出来ることが違うかもしれません👏

 

 

短期目標を作ってみよう

 

実際にひよこ🐣が短期目標を作る流れを紹介しようと思います!

 

 

学生さん、新人さんの参考になると嬉しいです😚

 

 

目標は患者さまと一緒に作ろう

 

目標は患者さまと一緒に設定するのが上手くいくと思います

 

 

歩くのはともかく、手が使いやすくなってPCだけ使えるようになりたいなぁ

 

 

と患者さまが思っていても、

 

 

歩くの大変そうだし、歩行の再獲得がリハビリの目標かな

 

 

なんて理学療法士は思っているかもしれません

 

これはコミュニケーション不足で簡単に起こってしまうんですよね😅

 

 

リハビリは2人3脚です

 

2人で別々の方向に歩こうとしても上手くいかないものです

 

 

生活状況、本人の要望、元々の身体機能

 

 

これらを考慮した上で目標のすり合わせができると良いですね👍

 

 

短期目標の例

 

短期目標の例を紹介しようと思います!

 

まずは長期目標を立てましょう

 

長期目標の中から問題点に合わせて短期目標を設定する感じでいいと思います

 

 

長期目標:スーパーで買い出しができるようになりたい

短期目標:連続5分の歩行獲得、歩行効率向上、立位バランスの向上、左側の認識向上

 

 

ざっくり⏫のように長期目標からその人に合わせて短期目標を設定するのがいいでしょう

 

 

・歩行の耐久性が低い ⏩ 連続5分の歩行獲得

・麻痺側下肢の支持性低下・体幹の非対称性にて歩行が努力的 ⏩ 歩行効率向上

・非麻痺側下肢の股関節屈曲固定が強く、方向転換での片脚支持でふらつきやすい ⏩ 立位バランスの向上

・左半側空間無視、注意障害にて危険認識が乏しい ⏩ 左側の認識向上

 

 

こんな感じで患者さまの問題点、個別性に合わせて短期目標を変えるのがいいでしょう

 

なので、長期目標が同じでも短期目標は変わってくると思います

 

 

また、今回はざっくりとした機能面で短期目標を立てましたがADLや動作場面で設定する方が患者さまとは共有しやすいです

 

 

・麻痺側下肢の支持性低下・体幹の非対称性にて歩行が努力的 ⏩ 杖歩行しているのがフリーハンド歩行できるようになる

・非麻痺側下肢の股関節屈曲固定が強く、方向転換での片脚支持でふらつきやすい ⏩ 1足1段で階段昇降ができるようになる

・左半側空間無視、注意障害にて危険認識が乏しい ⏩ 病棟廊下でスタッフや物品を避けられるようになる

 

 

こんな感じです!

 

短期目標と問題点とADL・動作場面での目標を確認出来ると、どこを目指しているかわかりやすいでしょう🙌

 

バッチリ目標を設定して順序よくリハビリを進められるといいですね🫡

 

 

  • この記事を書いた人

hiyoko@pt2

現役の理学療法士です ポンコツ理学療法士が1人前になるために勉強したことを発信します ◉分かりにくい脳血管疾患のあれこれ ◉転職・勉強会のすすめ 「教科書には書いていない嚙み砕いた知識」を発信します

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